_JPG.jpg)
アナトリア学勉強会
第294回アナトリア学勉強会
「ローマ時代におけるユダヤ人の埋葬習慣
―ヨルダン川西岸地区北部(パレスチナ自治区)における墓地の踏査―」
長尾 琢磨(中部大学中部高等学術研究所・ 日本学術振興会特別研究員(PD))
2025年4月21日(月) 15:00~16:00
場 所:武蔵野プレイス フォーラム区分B
参加方法:対面のみ
定 員:30名(先着順)
第293回アナトリア学勉強会
今回は長年に渡り古代から続く日本のたたら製鉄を研究され、自ら「永田式たたら」を考案し、実際に製鉄実験をされている東京工業大学名誉教授の永田 和宏先生にお話しいただきます。
日時:2025年3月29日(土)午後3時〜4時
場所:武蔵野プレイス スペースC (武蔵野市境南町2-3-18)
参加方法:対面
定員:30名 (先着順)
*今回は対面のみの開催となります。
タイトル:「古代人の製鉄法」
発表者:永田 和宏(東京工業大学名誉教授)
発表:
「 製鉄法は製銅法の技術から発展した。製鉄のシグナルは炎の中に現れる沸き花である。鉄が溶けたシグナルは沸き花である。鉄を鍛錬で鍛え、鍛接で大きな製品を作った。」
※沸き花とは製鉄の際に炎の中に生じる白い火花。沸き花はたたら製鉄において鍛接作業開始の指標となる。
第292回アナトリア学勉強会
日時:2025年2月7日(金)午後2時30分~午後4時30分
場所:武蔵野プレイス スペースC (武蔵野市境南町2-3-18)
タイトル:
「Nar湖”年縞”堆積物の特徴と高解像度古環境復元の可能性Nar湖”年縞”堆積物の特徴と高解像度古環境復元の可能性」
発表者:多田 隆治(千葉工業大学地球学研究センター・主席研究員)
発表:
「 地球学研究センターでは、MTA、JIAAと共同で、約12000年前の文明の始まり、約4200年前の製鉄技術の発明に焦点を当て、文明の転換点や技術革新に古環境変動がどう拘わってきたかの解明研究を行っている。遺跡の文化編年により正確な年代目盛りを入れ、復元した古環境変動記録とより精度高く対比するには、アナトリア中部において過去~12000年間を高い年代解像度・精度で連続的にカバーする標準年代尺、それに直接紐づけられた標準的古気候記録を確立する必要がある。年縞堆積物とは、1年の層が厚さ数mmの縞として連続的に堆積した地層で、ナール湖では過去12000年以上に渡って年縞と思われる縞状堆積物の連続的堆積が報告されており、古環境復元も試みられている。しかし①縞が本当に年縞か、②どの様なメカニズムで形成されたか、③どの様な古環境情報を持っているか、は未解決で、④正確かつ高解像度の年代尺も確立していない。そこで2024年夏にナール湖の掘削を行い、上記①~④を念頭に回収されたコア試料の予察的分析を開始した。発表では予察的分析結果を紹介する。」
タイトル:
「カマン・カレホユック遺跡におけるゴミ堆積物を用いた資源利用変遷の復元の試み」
発表者:多田 賢弘(千葉工業大学地球学研究センター・研究員)
発表:
「カマン・カレホユック遺跡は、少なくとも前期青銅器時代からオスマン帝国時代までの人為堆積物が確認されている重要な遺跡である。本研究では、完新世の気候変動が人々の生活や技術に与えた影響を探るため、遺跡内のゴミ堆積物に着目した。ゴミ堆積物の層序を記載し、その組成変化を調査することで、遺跡内で利用された資源の種類や変遷を明らかにすることを目指している。本発表では2022年から2024年にかけて実施した野外調査およびXRFスキャナーによる化学分析の結果を報告し、現段階で得られた知見と今後の展望について考察する。 」
第291回アナトリア学勉強会
日時:2025年1月10日(金)午後3時〜4時
場所:武蔵野プレイス フォーラム区分A (武蔵野市境南町2-3-18)
タイトル:
「南東トルコの初期新石器時代:狩猟採集民の巨石文化を掘る(2024年発掘成果)」
発表者:下釜 和也(千葉工業大学地球学研究センター・研究員)
発表:
「 2024年9月、千葉工業大学地球学研究センターは南東トルコ・シャンルウルファ県にてハルベトスワン・テペシ遺跡の第3次発掘調査を実施しました。この遺跡における最下層に到達したほか、初期新石器時代の石柱遺構を新たに発見するなど、予想外の成果も得ることができました。これによって、およそ1万年前の集落遺跡の全貌に迫るとともに、ギョベックリ・テペ遺跡をはじめとする周辺遺跡群との関係を探るための考古学データも少しずつ集まってきました。今回の勉強会ではこの調査成果の一端を報告します。」
第290回アナトリア学勉強会
日時:2024年12月15日(日)午後3時〜4時
場所:武蔵野プレイス フォーラム区分A (武蔵野市境南町2-3-18)
参加方法:対面
定員: 50名 (先着順)
*今回は対面のみの開催となります。
タイトル:
「後期更新世のレバント地域:トルコ、ウチュアズリ洞窟の発掘調査から迫る」
発表者:森田 航(国立科学博物館 人類研究部)
発表:
「地中海東岸のレバント地域や、トルコ・アナトリア半島は、ホモ・サピエンスのユーラシア拡散を考える上で⾮常に重要な地域です。6万年前ごろより始まるサピエンスの拡散以前のユーラシア⻄部には基本的にネアンデルタール⼈が分布していたと考えられてきました。しかし近年、より早い時期にサピエンスが拡散していたことを⽰す化石やネアンデルタールとサピエンスの交雑を示す古代ゲノムの証拠が⾒つかり、レバント地域に対する関心が高まっています。本発表では、トルコ南東部のウチュアズリ洞窟での発掘調査を紹介し、当時洞窟を利⽤していた⼈類の帰属集団を検討します。」
2024.11.16 千葉工業大学主催の製鉄に関する公開講座が開催されました。 千葉工業大学津田沼キャンパスにて
第289回 アナトリア学勉強会のご案内(zoom生配信)
日 時 : 2024年11月30日(土) 午後3時~午後4時(日本時間)
参加方法: zoom
配 信 : 現地(トルコ)のアナトリア考古学研究所 研究棟 からライブ配信
*今回は「zoom配信」のみの開催となります。
タイトル:「アナトリア考古学研究所、今シーズンの発掘調査を語る
ービュクリュカレ、カマン・カレホユック、ヤッスホユックー」
内 容 : アナトリア考古学研究所が発掘調査するビュクリュカレ(5〜7月初)、カマン・カレホユック(7〜9月初)、ヤッスホユック(9〜11月初)の3遺跡の隊長が、それぞれの遺跡の最新情報を含めた今シーズンを総括し、語り合います。
大村幸弘(アナトリア考古学研究所 所長・カマン・カレホユック発掘隊長)
大村正子(アナトリア考古学研究所研究員・ヤッスホユック発掘隊長)
松村公仁(アナトリア考古学研究所研究員・ビュクリュカレ発掘隊長)
第288回アナトリア学勉強会
日 時: 2024年10月4日(金) 午後3時~午後4時(日本時間)
場 所: 武蔵野プレイス フォーラム区分B (武蔵野市境南町2-3-18)
参加方法:対面
定 員: 40名
発 表:「 前4千年紀末南レヴァントにおけるエジプト系植民地の形成―テル・エラニ出土土器の定量分析から―」
「 前4千年紀末の南レヴァント(東地中海東南岸域)は、エジプト由来の物質文化が多く出土することで知られている。本発表では、エジプト系遺物が初めて確認された大型拠点遺跡テル・エラニに焦点をしぼって、土器群の変化を定量的に把捉する。これを踏まえて、エジプトによる南レヴァント進出の歴史的・社会的意味を考える。 」
発表者: 山藤正敏( 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所)
専門分野:西アジア・中央アジア考古学
第287回 アナトリア学勉強会のご案内(Zoomライブ配信)
日 時: 2024年8月17日(土) 午後1時半~午後2時半(日本時間)
参加方法:Zoomライブ配信
発 表:「第37次カマン・カレホユック発掘調査(2024年)」
発表者:大村幸弘(アナトリア考古学研究所)
第286回 アナトリア学勉強会
日時:2024年7月6日(土) 午後2時〜午後3時(日本時間)
参加方法:Zoomライブ配信
題目:「2024年ビュクリュカレ遺跡発掘調査―発掘現場からの中継」
発表者:松村公仁(アナトリア考古学研究所研究員、ビュクリュカレ遺跡発掘隊長)
第285回アナトリア学勉強会
日 時: 2024年2月2日(金) 午後3時~午後4時(日本時間)
場 所: 武蔵野プレイス フォーラム区分A (武蔵野市境南町2-3-18)
発 表:「南東トルコの初期新石器時代:狩猟採集民の巨石文化を掘る」
発表者:下釜和也(千葉工業大学 地球学研究センター)